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デザインとは

2013年5月15日水曜日


アートディレクターの飯干です。

今回はデザインの価値について投稿します。
突然ですが「デザイン」って聞くとよく思い浮かぶのがビジュアルデザイン(見た目)ではないでしょうか?
では、このビジュアルデザイン(見た目)を綺麗にするだけで目的を達成できるでしょうか?

下の図はデザインのフローを表したものです。

視覚的には上の方ほど見た目が具体的になり、下の方ほど見た目が抽象的になります。
ビジュアルデザインが最も具体的な形になるデザインフェーズになるので見た目を綺麗にするだけでほとんどの目的が解決できるといった期待を抱かれる方が多いです。

一般的に言われる「デザイン」とは言うならば「塗り絵」に近いものになります。

一番下層の「目的」が明確になっていないと見た目は綺麗でも中身の無い薄っぺらいデザインになります。
目的がないとデザインのゴールもないので発注者の趣味・思考にあわせた自己満足「なんかいいね~!」なデザインになります。

建物に例えると屋根だけあるといった感じでしょうか。基礎がしっかりしていないとほとんどが無いに等しい状態です。
更に色んな機能を自転車や草、木に例えると下図の様な感じになります。


いかがでしょうか?
目的がないと機能を追加してもそれぞれが孤立したものにしかなりえません。
この状態では今後どこが良くてどこが課題なのかは分析しづらくなります。

だからこそデザインにかけるコストや時間は最小限にすべきではありません。

デザイナーは目的に沿ったターゲットやその時にどういう行動をするのかを考えながらデザインを行います。この部分が情報アーキテクチャインターフェースデザインになります。

デザインは見た目はもちろん大事ですが目的やターゲット、行動・心理状態を考えるところに時間をかけて、しっかりとしたデザインを作ることがデザインを作る上で最も大事なことになります。

デザインする機会やお願いする機会があればこのあたりを意識してみてはいかがでしょうか?

情報アーキテクチャ(IA)何故スーパーのイチゴの隣にコンデンスミルクがあるのか。についてはこちらの記事を