先日、ブランディングに携わらせて頂くところへ取材に伺いました。詳細についてはレポート記事をチェーック!
今後の制作のためにも、ステキなところ・課題点ややるべきことを見つけ出すべく、エクスペリエンスジャーニーマップ(カスタマージャーニーマップ)を、チームのみんなで作ってみました。気になってたけどやったことない方、面白そうなアウトプット方法をお探しの方にもオススメです!ちぇけら
エクスペリエンスジャーニーマップとは?
ユーザーがサービスを利用する上での、一連の行動フロー・その時の感情や行動を時間軸に沿って図解・展開したものです。言葉が難しいですが、ばらして見ると脳内で納得がいきますよ。
エクスペリエンス
体験・経験
ジャーニーマップ
ユーザーがゴール(目的)に達成するまでの空間と時間を視覚化するもの
エクスペリエンス
体験・経験
ジャーニーマップ
ユーザーがゴール(目的)に達成するまでの空間と時間を視覚化するもの
例えば、取材に行った後、「こうだった」「ああだった」「ここが問題だった」と、ミーティングで話していくのも十分問題発見であったり、新しいアイディアが出てくると思いますが、それをさらに濃くしてくれるのがエクスペリエンスジャーニーマップです!(と、ホクウェイは実感しました)
便利なアウトプット方法だけれど、やり方に縛りがなく自由なので、そこでどう進めていいのかとても迷ってしまいました…
そ・こ・で
是非皆さんに楽しみながら、色々と試行錯誤してほしいなと、今回チームでやってみた流れに沿って、ポイントをまとめていこうと思います。
是非皆さんに楽しみながら、色々と試行錯誤してほしいなと、今回チームでやってみた流れに沿って、ポイントをまとめていこうと思います。
取材中(現地に行った時に)しておくこと
タイムスケジュールのメモ
何時にここに寄った、着いた、帰った、など。細かく記録しておくと、感情曲線を描いた時に、問題点をより見つけやすくなるかもしれません。
ペルソナの設定 ※今回は事情によりすっとばしています
どんな人物がその行動を起こすのか、体験をするのかという設定を考えておくものです。忘れそうな思い出を書き留める
思ったこと、やったことをタイミングのいい時にメモしておくと、後で思い出すときに便利です。準備するもの
ペン
ふせん
ホワイトボードもしくは模造紙 … 書いたものを貼って、整頓します。
お菓子 … なくてもいいんですけどね、ほら、気持ち的に
ふせん
ホワイトボードもしくは模造紙 … 書いたものを貼って、整頓します。
お菓子 … なくてもいいんですけどね、ほら、気持ち的に
実際の流れ
1.タイムラインを引く
大まかに何時に出発して、この辺でどこに立ち寄って…と、記録した行動の大まかなスケジュールを引いていきます。こうすることで、次のステップで思い出し安いですし、後々でまとめるのに便利です。
2.行動をどんなことでもいいので、思い出して書き出す
3.時間軸に沿って貼っていきます
書きながら貼っていって大丈夫です。ほかの人のも見ながらなので、あっそうだそうだ!と関連の思い出がそれはもうポンポン出てきて、みんなひたすら書き続けてました。
全体を眺めてみると、取材場所に到着した時が、一番テンションが上がっているのが分かります。製品に置き換えるならば、使用した時にユーザーにはこのラインまで感情を高ぶらせ、ハッピーになってほしい!というのが夢と理想と素敵な目標です。
全体を眺めてみると、取材場所に到着した時が、一番テンションが上がっているのが分かります。製品に置き換えるならば、使用した時にユーザーにはこのラインまで感情を高ぶらせ、ハッピーになってほしい!というのが夢と理想と素敵な目標です。
4.各個人の感情曲線を書き、平均した感情曲線を書きます
※今回は総まとめのもの・1人をピックアップしたものしか書いてませんが、きちんと平均をとるとより正確な情報になると思います!
するとどうでしょう。感情曲線が下がっているポイントが見えてくると思います。今回の場合は、
「道に迷った」「トイレはどこだ」
の2つがメイントピックスでしたね。
きれいにまとめてみたのがこちら
こうしてみると、全体や個人個人で、どこでテンションが下がったのかが分かってきます。その時に何があったのかスケジュールメモや、行動のメモから思い返してみましょう。
もし「トイレを探す」というイベントが無ければ、感情曲線はどうなっていたでしょう?
少なくとも、下のような曲線になっていたと思います。
もしかするとこんなことになっていたかもしれません。
ふ、ふりきっちゃった!
考えた私たちとは考えも経験も、行動パターンも違います。そりゃそうですよね。自分で動けば予想だにしないトラブルにも見舞われます。そしてそのイベントは、実際のユーザーも体験する可能性だってあるのです。
いやあ、体を動かすって色々分かるし、頭もさえるしイイことづくしですね。
きれいにまとめてみたのがこちら
こうしてみると、全体や個人個人で、どこでテンションが下がったのかが分かってきます。その時に何があったのかスケジュールメモや、行動のメモから思い返してみましょう。
ピックアップした藤井さんを例に考える
例えば藤井さんは、何度もトイレを探す度に、テンションががっくりと下がっています。そしてトイレに行けたことで気分は持ち直しています。もし「トイレを探す」というイベントが無ければ、感情曲線はどうなっていたでしょう?
少なくとも、下のような曲線になっていたと思います。
もしかするとこんなことになっていたかもしれません。
ふ、ふりきっちゃった!
思い出して、書いて、貼って。見えてくること
実際に行動するのと、こうなるでしょうと頭の中で人物を動かすのとでは、大きく差が出てきてしまいます。実際に動いて、些細なことでも記録して、グラフ化という名の見える化をしてみる。こうすることで、現実と創造の差を知ることが出来ますし、「こうだろう」と慣れの中で考えていたことが、ふたを開けてみれば全く違っていた、なんてことにも気づけます。考えた私たちとは考えも経験も、行動パターンも違います。そりゃそうですよね。自分で動けば予想だにしないトラブルにも見舞われます。そしてそのイベントは、実際のユーザーも体験する可能性だってあるのです。
いやあ、体を動かすって色々分かるし、頭もさえるしイイことづくしですね。
取材の前に、事前準備しておきたかったこと
ペルソナの作成、これにつきますね。どういったユーザーの利用が考えられるのか、しっかりとペルソナを作ってから、その人になりきって現地に行ってみる。もしくはそういった人たちに実際に行ってもらい、同行しながら行動を記録するのもやり方として素敵な方法です。
そうすることで、ユーザーが何に喜びを感じて、ちょっと不便に思って、どんなことをしたいのか・欲しいのかが、より見えてくるのです。実体験しなければ、見えてこないものもあるんです。そう、
アイディアは会議室だけに落ちてるんじゃない!現場にたくさん落ちてるんだ!!
プロダクトデザインなどは、こういったバックグラウンド調査等が先行しなければ、成形がありえないものも多いので、普通だと思っていましたが、どうしても制作一点集中となると、見落としがちになってしまいます。インターネットも、色々な通信デバイスも増え、現地に行かなくても色々なことを知り、共有し、見ることで疑似体験できる世の中になってきています。
けれども、その土地に行き、空気を吸って、感じて、生産者やクライアントと顔を合わせて話をするって、ずーっと変わらずに大切な根本だと思うのです。本当に残っていくもの、密着して作られるデザインって、そういうものなのかな、と。
今回は、事前情報がなく、行かなくっちゃ!行って話を聞かなくっちゃ!ということで、ペルソナ設定などすっ飛ばしていますが、
次回はなななななんと!
ペルソナをしっかり作ってから、取材という名の体験へ行ってまいります。
ということで、次回はその準備の回「みんなでペルソナをつくってみた」をお送りします。
お楽しみに!
お楽しみに!