このエントリーをはてなブックマークに追加
このブログをシェア!
このエントリーをはてなブックマークに追加

情報アーキテクチャ(IA)ってなんだろう?何故スーパーのイチゴの隣にコンデンスミルクがあるのか。

2013年5月21日火曜日


こんにちは。アートディレクターの飯干です。

前回、「デザインはビジュアルデザイン(見た目)だけではないですよ」という記事を投稿したのですが「じゃあ情報アーキテクチャって何だろう?」という所を解説させて頂きます。


国語の文法で皆さんも習ったと思うのですが5W1Hを思い出して頂ければ。

5W1H

  • Who(誰が)
  • What(何を)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

例えば

コーヒーにこだわるサラリーマンがいつもカフェで美味しいコーヒーを飲んでいました。

「家でも美味しいコーヒーが飲みたいなー。妻もいるけど飲むのは自分一人だけだな・・・」
「コーヒーメーカーだと一人しか飲まないし場所もとるし金額もそこそこするし、もったいないなー。」

「だったら小さめのコーヒーミルとか予算的にも安くつくし!」
「どうせなら見た目のお洒落なコーヒーミル買いたいな~」
「ちょっとネットで検索してみよう」

「おぉぉぉ!!お洒落なコーヒーミルだ!!」
「これは買いだ!!」
「折角だから、美味しいコーヒー豆を買いたいなー。コーヒー豆も購入。」
「美味しいコーヒーの淹れ方ってないのかな?

購入に至る経緯とか普段全く意識していないと思うのですが、誰がどこでなど利用する人物像を確立してどういう行動をするかなどを考え最適な情報のあり方を作るのが情報アーキテクチャの一部になります。

上の例で言うとコーヒーミルのページに「こちらもどうぞ」という見出しがありコーヒー豆の商品があるとスムーズな購入の流れができると思います。
更に「美味しいコーヒーの淹れ方」とかコンテンツがあると良いと思います。
そのコンテンツで使用しているフィルターや豆などこだわり部分を載せて「カートに入れる」ボタンがあると良いです。



これは実店舗に例えても同じですね。
例えばスーパーで売られているイチゴの隣にはほとんどの場合コンデンスミルクが並んでいると思います。更にはレシピなんかも。目的のものを探しやすいようにすぐ近くに配置されています。
これが、イチゴの隣になく、お魚コーナーにコンデンスミルクがあるとどうでしょう。
サイトも同じです。ユーザーにとって関連性のない情報があるとユーザーは迷うばかりです。

この配置を考えるのが情報アーキテクチャであればポップや商品のラベルとかの見せ方の部分がビジュアルデザイン(見た目)になるでしょう。如何に見た目でお客様の心を掴んで引きこませるか。


ビジュアルデザインの奥深い所にはこういうストーリーがあります。
もちろんこの情報アーキテクチャ無しでビジュアルデザインを作る事が可能ですが、お魚コーナーにコンデンスミルクを置いて見た目を綺麗にするのとどちらが良いでしょうか?

ビジュアルデザイン(見た目)ここでいうポップやラベルだけを改善するのではなくデザインの深い部分(情報アーキテクチャ)お魚コーナーにコンデンスミルクを置くことを改善しないと根本的な解決にならない事は多くあります。
ただ前回の記事にも載せましたが、情報アーキテクチャはデザインの階層で言う中間層です。一番下の目的により、この情報アーキテクチャも形成されます。


前回の記事「デザインとは」はこちらより