ぼっしー隊長がステキなトピックで記事を投稿してくださったので触発されて私も。今回はデザイン論に便乗して「デザイナーを目指される方」に向けて発信してみたいと思います。はい。覚悟してくださいね。「辛口担当」だけあって、今回はちょっぴり、辛口にいきますよー!
アートとデザインの違いって何でしょう?
このフレーズで検索すると色んなところで色んな記事が出てくるのでこの際、細かい説明は割愛します。ただ、ある程度みなさんも「何となく、違うってことは分かる」ってことは解ってらっしゃるんじゃないでしょうか。(まどろっこしくてスミマセン。)
私自身、それなりにアートやデザインについて一通りの基礎は学びましたし、実際に現在はデザインに携わっています。そんな、日々の学びの中で特に感じることは
アート
創造。妄想。自己表現の世界。
デザイン
色んな情報を統合してまとめる。精査する。
ということ。
「アーティスト」というとどんな人が思い浮かびますか?
ピカソ、ダリ、モネ、ターナー、ゴヤ、カラバッジョ、ティッツィアーノ...
※余談ですが、自分の中でダヴィンチやミケランジェロは戦闘力振り切っちゃった「天才」ですので、上記とはまた別格です。別次元ですので数に含んでいません。
言い始めたらきりがありませんが、彼らに共通して言えることは何らかの手段を用いて「自己表現」「自己発信」をしている、という点。己で考え、己で創造し、己の想いを具体化する。時には「何これ?」って見向きもされないこともあるし、批判の目に晒されることだってあるわけです。
うんうん、なんだか想像つきますね。
それでは、デザインって何でしょう。これはアート世界と比べると、かなり性質が違うかも。実際の仕事に置き換えてみます。
私の仕事は「デザインする」ことなので、お客さまの要望をヒアリングし、頂いた情報を統合し、何が問題点なのかを自分なりに分析します。またその問題点に関しての解決策を提示して、お客さまに納得して頂く。そして成果物を完成させるというのが一連の流れです。
いわば、デザイナーって、お客さまの抱えている問題について
それでは、詳しく見ていきましょう。デザインをするために必要になってくるスキルをざっくりと以下に記述してみました。
と、まぁこんな感じでしょうか。補足しておくと以下のようなものも必要かも。
そしてぶっちゃけ、以下のような能力って(必ずしも)必要とは限りません。
お客さまの言葉が全て理にかなってるかどうかはまた別の話ですが。
辛口になってしまいますが、美大卒業したから何かそういう仕事がしたいんだよ!という考え方では、まず向かない職業だと考えた方が良いです。
はい。恐ろしいことを書きますがぶっちゃけ「二の次」です。語弊がないように補足しておくと、
「アーティスト」というとどんな人が思い浮かびますか?
ピカソ、ダリ、モネ、ターナー、ゴヤ、カラバッジョ、ティッツィアーノ...
※余談ですが、自分の中でダヴィンチやミケランジェロは戦闘力振り切っちゃった「天才」ですので、上記とはまた別格です。別次元ですので数に含んでいません。
(画像元:wikipedia) |
うんうん、なんだか想像つきますね。
それでは、デザインって何でしょう。これはアート世界と比べると、かなり性質が違うかも。実際の仕事に置き換えてみます。
私の仕事は「デザインする」ことなので、お客さまの要望をヒアリングし、頂いた情報を統合し、何が問題点なのかを自分なりに分析します。またその問題点に関しての解決策を提示して、お客さまに納得して頂く。そして成果物を完成させるというのが一連の流れです。
いわば、デザイナーって、お客さまの抱えている問題について
処方箋を提供するお医者さん
のようなものです。デザイナーに必要なスキルって?
それでは、詳しく見ていきましょう。デザインをするために必要になってくるスキルをざっくりと以下に記述してみました。
- ヒアリングスキル(聞き上手であること)
- 想像力(妄想しまくること)
- 分析力(数字やデータを追いかけること)
- 統合力(集めた情報を自分なりにまとめること)
- ウェブ制作ツールを扱えるスキル(言わずもがな)
と、まぁこんな感じでしょうか。補足しておくと以下のようなものも必要かも。
- 好き嫌いをハッキリ言えるようになる(何故好きか or 嫌いか)
- 何にでも興味をもつ(好奇心旺盛ってことですね)
そしてぶっちゃけ、以下のような能力って(必ずしも)必要とは限りません。
「絵が描けるよ('-'*)!」
デザインそのものに、即時的に役立つものではないのでデザイナーになるための「強み」にはなりません。むしろ「絵が描けない」デザイナーさんも世の中にはたくさんいらっしゃいます。「色彩検定持ってるよ('-'*)!」
色彩?セオリー?何それ美味しいの?というお客さまも少なからずいらっしゃいます。また、そんなお客さまにセオリーをゴリ押ししてもお客さまは困るだけです。教養として身につけておく分には一向に構いませんし、ある程度、そういった知識も必要にはなってきます。ただ、上記と同様それが「強み」になるとは限りません。「美大卒だよ('-'*)!」何なら高校も美術系だよ!!!
専門としていた分野にもよりますが、前記の通り、アートとデザインは異なります。学問としてアートを専攻されていたのであれば尚更、デザインが自己表現の場ではないということを心得ておいて頂きたいですし、ましてやデザインの中で「自分色」を出されても困ります。むしろその逆、如何に自分を殺して、お客さまの伝えたい思いを表現できるか。お客さまの言葉が全て理にかなってるかどうかはまた別の話ですが。
辛口になってしまいますが、美大卒業したから何かそういう仕事がしたいんだよ!という考え方では、まず向かない職業だと考えた方が良いです。
Photoshopスキルはぶっちゃけ二の次
はい。恐ろしいことを書きますがぶっちゃけ「二の次」です。語弊がないように補足しておくと、
自分で勉強すればいくらでも伸ばせます。
書籍だっていっぱい出てるし、ウェブサイトもググればいっぱい出てきます。そういったものを参照すれば誰だって同じようなものが作れますし、マネしようと思えばマネできるわけです。逆に、色んなサイトを眺めてそのサイトをキャプチャ、実際に自分のPhotoshop上で再現する、なんてことをやってみるとウェブデザインのスキルが格段に上がると思います。そういう勉強の仕方もありますよ、という参考までに。まとめ
「全然Photoshopとか触ったことがない」というのは論外ですが、技術レベルに関して云えば、前記の通り「自分で勉強しましょうね」の範囲です。誰かが教えてくれるレベルのものではないので、日々精進あるのみ!ですから自分なりに、そういったスキルアップを試みつつ、
- 色んな人から話を聞いたり
- 居酒屋やバーでバイトをしてみたり
- 塾講師をしてみたり
- 先人に思いを馳せたり
- 図書館で本を読んだり
- 映画を見たり音楽を聴いたり
- 芸術劇場や展覧会、博物館に足を運んでみたり
- 人脈を広げたり
してみては、いかがでしょうか。こうすることが近道!というのはありませんが、少なからず、デザイナーを目指される方で上記のような「勘違い」されている方は多く見受けられます。デザイナーになりたかったら、というよりもこれは社会人全般に言えることなのでしょうけど。
一番大事なのは、結局のところ
コミュ力
ってコトですね〜。以上、はんながお送り致しました。