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リニューアルという魔法のコトバ

2013年6月21日金曜日

サイトをリニューアルすれば、きっと・・・。この会社にwebサイトリニューアルを任せれば大丈夫だろう!!・・・なんてことはないでしょうか。リニューアルする以前に今のサイトの課題を認識していますか?
今のサイトのどこが悪いのか課題そのものがわからない!という方もいらっしゃると思います。リニューアルを依頼している企業から提出されている提案は課題解決の提案になっているかよく確認してください。課題そのものがわからないお客様はweb制作を依頼している企業が根拠のある課題を抽出しているかを必ず確認しましょう。

目的を持たずにサイトリニューアルされる方が実は多い

web業界に長い間いるのですが、目的を持たずにサイトリニューアルをされる方が本当に多くいらっしゃいます。「今回のサイトリニューアルの目的は?」と質問させていただくと「・・・。」という方や「ECサイトを作って売り上げを上げたい!」という方など様々なのですが「ECサイトを作って売り上げを上げたい!」というのは目的ではなく手段です。

ビジュアルデザインは印象を作る!

例えば「ECサイトを作って売り上げを上げたい!ただそれだけなんだよ。」といった場合、あなたならどうデザインしようと思いますか?

これでデザインをする方が酷ですが。往々にしてあります。こういった場合デザイナーは「色」「雰囲気(テイスト)などを質問します。

考えて頂きたいのが「色」「雰囲気(テイスト)などを質問して作ったデザインが課題解決や目的達成のデザインになっているかということです。もちろん金額によってはこういう形態を取らざる得ない事があります。

見た目を変えることで何が変わるか。ビジュアルデザインが個人の好みになっていないですか?

ビジュアルデザイン(見た目)を作成する事で作られるものは印象です。ユーザーがどう思うか。ですのでブランドイメージを作りたいとか変更したいという時には大いにビジュアルデザインが役立つと思います。

この時よくあるのは企業のブランドをビジュアル化するのではなく個人の好みをデザイナーに依頼する事がよくあります。誰の為のデザインなのか。デザインは利用するお客様の為のデザインです。デザイナーもありがちなのですが誰の為のデザインなのか忘れずにデザインする事が大事です。

まとめ

リニューアルする際、ビジュアルデザイン(見た目)が変わったからといって課題解決や目的達成は成し得ることはごく稀です。更にいうとリニューアルすることでユーザーの多少の混乱が発生します。それはスーパーの売り場の配置換えリニューアルと同じく「そこにあったものがない。」といった現象はwebでも必ずあります。根本的にwebサイトリニューアルだけで課題の解決ができるのかといった検討も必要です。それは企業のVI(ビジュアル・アイデンティティ)の問題であったりサービスやプロダクトそのもの使われた方が意図した使い方をされていなかったりする場合もあります。

そしてほとんどの場合がそうですがwebだけしっかり作っても売り上げはあがりません。プロダクトであればプロダクトのブランドがしっかりと形成されているか。プロダクトの市場とニーズは一致しているか、問題は様々です。

webサイトをリニューアルする際は「見た目変わった!!気分一新!!これなら売り上げ上がるだろう!!」といったビジュアルデザインの過度な期待はやめましょう。ひょっとしたらそれはビジュアルデザインという狭義のデザインではなく広義のデザインでないと解決できないものかもしれません。