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数字の不思議 Number Design

2013年6月27日木曜日

こんにちは飯干です。
今回は必ず毎日目にする「数字」のデザインについて書かせて頂きました。

タウリン1000mg配合

よく栄養ドリンクで見かける、購入指標の1つになるこの数字。一般的にはg(グラム)表記するのが普通だと思いますが、g(グラム)表記すると
1000mg = 1g

1000mgと1g同じ意味なのですが、「タウリン?何か多い方が良さそうなのはわかる。」といって購入した経験はないでしょうか?

これぞ数字のマジック。

デザイナーはキャッチコピーとか強調すべき所の適切な表現方法を別の視点から検討します。

例えば下記のサイト
株式会社Sweet D LIFE
この場合cmだと0.001cm、mmだと0.01mm。一般的に小さい数字を伝えるときcmよりmmの方が常用的であるという所からmmが適用された例。数字的には0.001cmの方が0が多い分細かく見えそうですが0.01mmの方が0.001cmより「スーッ」と情報を吸収しやすいという点からこのデザインになっています。

ノンアルコールの見せ方も似ている

小さく見せる。といった点ではノンアルコールの見せ方にも言えます。

別に「0」なので「0.00」として何の違いが?と思う方もいらっしゃると思いますが、これ実はデザイン的な理由があります。アルコールだと0.1%などの表記もあり「0」ゼロだけでは安心できない。0.00とすることで本当に「0」ゼロなんですよ!というのを強調する事も含んでいます。

数字の見せ方もデザインのひとつ

こんな風に数字もデザインの検討材料の1つになります。例えば10%増量という表記を使用した方がいい場合もありますし、%表記ではなくgの数字を使ったほうが増量分が多く感じる場合もあります。

「表記の仕方でそんなに変わるの?」という方もいらっしゃると思いますがバナーに使われている数字の表現を変更するだけでもクリック率が大きく変わります。

デザインに時間(コスト)をかけるのは理由がある

ビジュアルの表現はもちろん、数字や文字の見せ方、表現方法を考えるのもまたデザインの仕事。

デザインの本当に大事な仕事というのはこういう細かい所に気を配れるか。

「神は細部に宿る」といいますがデザインの細部は本当に些細な所にあります。「え!?これもっ!!」という所にデザインはひっそり潜んでいます。