「ビジュアルデザインは印象を作る」今回はこのビジュアルデザインを作る際に役立つデザインのポジショニングについてです。
マーケティングや経営用語として使われる用語で他社と差別化して優位性のある位置を築くために使うものなのですがデザインでも大いに役立ちます。
もともと同じポジション(立ち位置)にいる企業があった場合、その企業との差別化が計れない為、行く末は価格競争になってしまい疲弊してしまう事を避けたりする為にマーケティングツールとして使われているものです。企業の立ち位置だけでなくプロダクトの立ち位置であったり色々と利用できます。
ポジショニングマップ
前述させて頂いた立ち位置をわかりやすく視覚化したものがポジショニングマップ。これにより俯瞰して見ることができます。
縦軸は上下で、横軸は左右で反対の言葉を置き、自社の位置と他社の位置を配置します。似たような位置にいる場合は差別化ができていないということになります。
ビジュアルデザインでは「どう見られたいか」
先にも述べた様に「ビジュアルデザインは印象を作る」印象を作る言葉を上下左右に並べユーザーにどう見られたいのかというポジショニングマップを作ります。
あとは、その印象にあったフォントや色、イメージを作成するのみ。このあたりはデザイナーの腕の見せ所。
印象にあったフォントの選び方についてはこちらの記事を。
ビジュアルデザインは言葉や思いなど目に見えないものを具現化するもの。目に見えないものだからこそクライアント様とはズレが生じやすいものです。
如何にそのズレを少なくするか。そのズレを少なくするためにポジショニングマップは有効に活用できるものです。
注意して頂きたいのが言葉ひとつでもクライアント様の「やわらかい」とデザイナーがイメージする「やわらかい」でも差がでる場合があります。そんな時はムードボードなどを使用して意識のすり合わせを行いズレを少なくするのもひとつの手段です。
ムードボードに関してはまた次回書かせて頂きます。